
サーキットの喧騒の外で、静かに腰を下ろしたレースクイーンが‘放つ’、排気音にかき消された、彼女たちの「音」――僕はその音を逃さなかった【シヴァ】
<<作品説明>>サーキットの裏手にある、スタッフ用の簡易トイレ。表では笑顔とポーズを振りまいていたレースクイーンたちが、その個室に入った瞬間、誰にも見せない‘素の姿’を見せ始める。光沢のあるユニフォームをまとったまま、彼女は静かに腰を下ろし、息を殺して、その音を‘放つ’。排気音が鳴り響く中、その豪快な「音」は、僕にだけ、確かに聞こえてい...