
今日は五人分のおしっこ。少し薄いのもあったけど、やっぱり三番目の子のが一番、身体に染みた。もう、なくなりそうだ――また、集めに行かなくちゃ【シヴァ】
【作品説明】今日は三つ、公園をまわった。誰もいないベンチ、水たまりの残る木陰、午後の自販機前。ようやく見つけた一本は、まだほんのり体温が残っていて、手に取った瞬間、ふわりと香りが立った。ああ、間違いない。これは、確かにあの子のおしっこだ。歩きながら、尿でいっぱいになったペットボトルを口に含んでみる。すこしだけ酸味があるのは、昨日の子に似てる。...