続・教授の妻【予備役製作所】

前編で描かれた“奇妙なお願い”は、ここでひとつの終点を迎える。教授、妻、そして主人公。三人の関係は少しずつ形を変えながら、誰もが逃れられない思いの中でもがいていく。後編の教授は、冷静で、そして徹底して理性的だ。その行動は冷たく映るかもしれない。だが、その裏には、たったひとりの女性を幸せにしたいという祈りのような思いが隠れている。それでも不思議なことに、誰ひとりとして教授への信頼を失わない。主人公にとっては尊敬する師として、妻にとっては導く存在として。その揺るぎない信頼こそが、この物語を支える静かな柱になっている。前編で狂気に見えた行動が、ここでは祈りに変わる。愛することと、手放すこと。その狭間で、教授という人間の知性とやさしさが静かに光る。倒錯の果てに残るのは、罰でも快楽でもなく、信頼を貫いた人々の、穏やかなやさしさなのかもしれない。

綺麗に終わりましたね。主人公の彼女は可哀想だったけど。自分はもうちょっと激しい寝取られの方が好みでした。前半雛子の名前が繭子に変わるミスが多かったのが気になりましたね。