腐界に眠る王女のアバドーン【さくらぷりん】

ファミコンの某ホラーRPGのオマージュ。ファミコン風のドット絵にピコピコ音楽。こういうのでいいんだよ、こういうので。元ネタが元ネタだけに難易度は高いので万人には勧められないが…。

ホラーゲームは超苦手ですが、エロに釣られて購入しました。（バカ）一晩中プレイしましたが恐怖とエロスの相乗効果で素晴らしいゲーム体験をする事ができました。かなり前に発売された作品ですがゲームとしてのクオリティが高すぎて、未だにこのクラスの神ゲーはあまり見ないです。結構ガチめなホラーなので自分みたいに心臓の弱い方は注意が必要です。

まず、ゲームとして面白い。ゲーム画面の昔風のドット絵もいい雰囲気を出しているが、普通のCGと選択できるのはとてもうれしい。RPGとエロとギャグのバランスがとれていて、クリアまで飽きない。絵も可愛くてとてもいい。

ゲーム性…非常に良い何周も周回プレイできるボリュームがあります。探索や謎解きなどのホラゲー的要素とRPGの要素の相性は良く、回復が限られているのでかなり高難易度に仕上がっています。CGコンプには攻略を見ながらでも相当な時間がかかるでしょう。エロ…良いドット絵とフルカラーが全てのCGにあります。BLを除いたとしても100枚以上（差分含まず）あり大ボリュームです。全体的にお値打ちな作品でした。

父を探すため呪いの館を探索するRPG５人の仲間の内２人連れていき探索するそのためシーン回収で周回がかなり必須それでもなかなか飽きないのは仲間たちのキャラの魅力かな現在シーン回収70％　BLかぁ…BL…( 一＿一)

※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

厳しいアイテム所持数で常に迫られる必要アイテムの選択、闇の中へ沈めようと襲い掛かる館の犠牲者の成れ果てや異形の魔物の恐怖、一度死んだ仲間は見捨てて自分だけでも脱出を目指すしかない非情なシステムなど、「スウィートホーム」のような感覚をまさかR-18のゲームで再び味わえるとは…というのが初プレイの感想です。パーティに組んだ仲間や状態によって難易度や細かいイベントや会話の変化が多彩で、慣れれば1周3時間程度のプレイになるのですがアイテムやCGコンプリートなどやりこみ要素も手伝って気が付けば何十周もプレイしてしまう魅力に溢れています。特に面白いところが個性の強いキャラクターたちの性格と他者への好き嫌いが実は重要な攻略の鍵になっているところで、同じベントでも喜んで協力する仲間もいれば嫌そうにぼやいてしっかりと好感度まで下がる仲間もいる、親友との会話中にもう1人の仲間がちょっかいを出してくる、仲間が転倒しそうな時に支えて少し良い関係になる事もあれば、逆に軽率な行動で自分の首を絞める要因になったり絶対に仲が深まらず憎しみ合う関係の仲間もいるなど魔物よりも怖い展開もありセリフ一つ一つが目を離せない魅力があります。その中でも互いに惹かれているが中々くっつかない焔と未亜の絶妙な距離感が少しづつ深まり特別な関係を成就するルートが後日談まで丁寧に書かれていて素晴らしかったです。（絶望的なあのルートもエンディングの仕掛けも含めて）逆に気になった（というよりほとんど要望ですが）のは以下の点です。・思わせぶりな木箱や鉄の箱が3周目でようやく開けたのにほぼドリンクばかりこれこそCG回収が難しい条件のヒントが入っていると良かったです。・ユキルートが2周目、真ルートが3周目のほうが個人的にはしっくりした・ある意味綾小路邸一番の被害者とも言えるミズキがどう進んでも救いが無い・綾小路邸は歩き回るだけで楽しいがシナリオが進むと行動範囲の制限がきつくなる・リスペクトついでに説明書裏の…しのか…おらしき人物が特別出演そして焔達にあの銀の剣や土偶を授ける、なんてイベントを見たかったです。

エロシーンのボリュームがとんでもなく、コスパは最高。これより良いものは見たことがないＲＰＧとしてもかなり作り込まれており、ボリュームは十分。歯応えのあるゲームがしたい人間にとっては最高のゲームだろう反面、手軽にエロが見たい人間にとっては良い作品ではない。しっかりと作り込まれたＲＰＧ部分が簡単にはエロシーンに辿り着かせない。このゲームをまともにプレイするにはまず仕様を把握する必要があり、重要な点としては先頭のキャラのレベルによってエンカウント率が変わる点。この為こうしたゲームの定番手段である「エンカ切り」をしながら回復アイテムを集め、装備も揃ってから戦ってレベルを上げてリセットして最初に戻るというやり方も有りかもしれない。また怪物毎に属性が設定されており、戦闘中に特定のアイテムを使用することで「割合ダメージ」を与えることができるので、それを加味したアイテム所持、戦闘対象選定が必要かもしれない。面倒だったら適当に戦ってリセットするレベル上げをしてのゴリ押しでもなんとかなるといえばなるエロシーンに関してだが、条件が複雑で完璧に把握した人間が前提となる便利アイテムを用意した状態でなければ複数キャラ見るのは難しい。基本１ルート１キャラ（１カップル）になるだろう。慣れれば複数キャラでもいけるが、前述のＲＰＧ部分の堅い歯応えからまず慣れるのがきつい女性キャラの組み合わせによっては仲間が仲間を殺すこともあり、注意が必要だ。挽肉製造機として嫌われることもあるキャラだけどりかなさんすきだよパソコンを新調する時にレベルを上げたセーブデータを確保しておいたのだが、ギャラリーデータは別の場所でありエロシーン回収が最初からになったのがかなりきつかった・・・パソコンを換える予定のある人は気を付けてください。レベルもアイテムもあったから致命傷ではないといえばないけど・・・気軽に周回できるゲームではないけどやり応えは一番あるゲームだと思うので、練り込まれたゲームがやりたいならお勧め。さっさと全キャラのエロシーン行かせろよって人にはお勧めできない。多分りかなさんが一番可愛いと思います。

イベントの作りこみは半端ないです。会話の選択肢だけにとどまらず、自暴自棄でのセリフやアイテム入手の際に会話があったりとキャラ描写はかなりしっかりしています。主人公1人だけのゲームオーバーイベントやキーアイテムを持たせたキャラをわざと死亡させた時にも専用ゲームオーバーがあったりします。エンカウントもレベルが上がると弱い敵にエンカウントする確率が減るので楽になります。ラスボス戦に関してもＢＧＭも相まって盛り上がります。ＢＬ要素もありますがＯＦＦにすれば問題ありません。ドットもＣＧも完成度は高くエロいです。難点は難易度が高く1週目はギブアップの確率は高いと思います。ただ、ノーマルのラスボス戦は運が良ければ撃破出来なくはないです。とあるキャラはノーマルとトゥルーでは全く別の印象を受けるキャラで人によってはノーマルでは好きでもトゥルーの後だと嫌いになるかもしれません。個人的にはノーマルで感動すると共に悲劇的なキャラだったためトゥルーの展開はショックでした。これはこれで有りでもありますが。きっぺいが頭1つ抜けて便利過ぎること。ライターやヘアピンなどは実質リュックでカバー出来る上にきっぺいの弱点も少ないため、やちかは特性をほぼ取られている。ヘアピンでしか開けられない宝箱もありますが個数は少ないです。せいじろうは弱点が多くすぐ発狂しますがわざと発狂させ主人公に庇わせて高い攻撃力を生かすとかなり強力です。りかなは弱点は少ないですが周回を重ね、ヒントなどを既に知っているとほとんど意味のない特性になるので1週目や逆の方角の館に行く周など以外では実質特性が無くなってしまう。みあは救急箱が便利なものの攻撃力が低く、発狂状態になると状態異常が治ったりとイベントの多いメインヒロイン的キャラにも関わらず1週目ではオススメしにくい性能となっている。エロゲーにも関わらず女性陣の性能が低めで1週目からエロイベント目的で主人公と女性2人のパーティにするとかなり難易度が上がってしまう罠にはまり易いです。キャラ性能差は愛でカバーは出来ますが選んだキャラによって難易度がかなり違うのでもう少し女性陣の性能を上げても良いと思いました。難点もあげましたが総じて完成度の高い作品でした。ただ、万人受けする作品ではないので体験版を先にやってから購入することをオススメします。

FCライクなドットや音楽でリスペクト元の雰囲気を再現しています。（スウィートホームは動画でしか見たことないですが）BLも含まれていますがBL表現をOFFにしておけば描写は手記の一部として登場する程度に収まるので安心してプレイできます。難易度もFCライクなのですが、アイテムとレベルの引継ぎがありますので最初は攻略情報を見ないでプレイして、二周目以降は攻略を見るとストレスなく進めると思います。

ある館に閉じ込められた少年少女ら六人が謎を解きながら館を脱出するレトロRPGです。特筆すべきはその作りこみで、パーティー編成はもちろん成立したカップリング（なんと主人公以外のも）や死人、好感度などに応じてイベントの細かいセリフや展開が変わったりするので、作者さんは大変だっただろうと思うどころか全部の要素を見るのは無理だなとすら思える作りこみです。十数周しましたがまだCGも埋まりきっていないほどなので、本当に長く遊べるゲームです。（というよりこのボリュームを短期間で遊びつくすのは無理です。ストーリーは最短三周ほどで全体像は掴めます）キャラもみんな個性があって色んな人間模様が見れますし、シナリオやホラーも面白かったし、コスパも恐ろしく良いと思うので、体験版やってみて面白そうだと思えば買いだと思います！これから始める人は、一周目はキツくなって進めなくなってきたらギブアップ（レベル引継ぎやり直し）も視野に入れるとよいです（自分はしました）。