けものふぁくとりー

都市の秩序を守る最後の砦――それが、ケモミミ少女たちで構成された治安部隊。可愛さと戦闘力を併せ持つ彼女たちは、市民のアイドルであり、犯罪者たちの天敵でもあった。だが、その裏には隠された歪みがあった。嫉妬、支配欲、そして性的な執着。彼女たちを護るはずの男の仲間たち――上司・同僚・教官たちの一部が、静かに狂っていた。そして発動された、派遣任務。そ...

猫耳、狐耳、ウサ耳、狼耳など、さまざまな獣種の耳と尻尾を持つ少女たちが集う運動部が存在していた。日々厳しいトレーニングに打ち込み、技を磨き、チームワークを育むその姿は、学園の誇りとも言える存在だった。そんな中、突如発表された特別競技会――ケモスポ杯。「種族間交流を深めることが目的」と掲げられたこの大会は、地域を巻き込む一大イベントとして注目を集める。...

無機質な白。照明が不規則に明滅し、警報も鳴り止まない。カツ、カツ、とナースシューズの足音が床に残響する。制服の裾が裂けている。耳が震えている。尻尾が巻きついて離れない。「……嘘、でしょ」何が始まったのかも分からない。誰が‘医者’だったかも、もう誰も覚えていない。隔離室のドアがひとつ、開いた。押し倒される音。獣のような呻き。その奥で、何かが...

とある隔離されたキャンパスの一角、そこに存在するのは「ケモミミチアリーディング部」。ウサミミ、ネコミミ、キツネミミ……さまざまな種族の少女たちが集められたこの部活には、外部と一切の接触を絶った目的があった。彼女たちは笑顔と跳躍で希望を与える――その名目の下で、日々「奉仕」の訓練に励んでいた。掛け声の裏に潜むのは、屈辱と快楽が交差する従属のリズム。ス...

『彼が来てから、何かが変わった』ケモミミたちが通う全寮制の学園は、規律正しく、どこまでも平和だった。制服は人間の学校とほとんど変わらない。朝は礼拝、昼は授業、放課後は部活。耳と尻尾があることを除けば、そこに特別なものはなかった。…彼が来るまでは。最初に異変が起きたのは、窓際の猫耳の少女。何かに呼ばれたように立ち上がり、彼の席へと向かう。机に...