精子脳工房

スタジオの照明が、今日も彼女の素肌を照らす。スーツも下着もない――けれど、彼女は堂々と原稿を読む。この世界では、女子アナだけが常に全裸。誰も驚かず、誰も突っ込まない。打ち合わせをしながらも裸。料理を試食しても裸。外で街頭インタビューをしても裸。彼女の全裸は「報道の顔」であり、「日常」であり、そして、抑えきれない背徳のシンボル。■ 報...

僕は新人カメラマン。今日から、正式に撮影クルーの一員になった。任されたのは、撮影中や合間のオフショット撮影。師匠のカメラマンがシャッターを切るたびにポーズを決める、ヌードにもなるアイドル。写真集やテレビで見たあの「プロの顔」が、今まさに目の前にある。――ハッと我に返る。そうだ、僕も僕の仕事をしなきゃ。照明さんもメイクさんも、皆が真剣だ。...